- 大学職員の自己PRってどんなことを伝えるべき?
- 未経験者と中途採用で評価のポイントは違う?
- 評価される自己PRの例文は?
大学事務職員の仕事に応募したいけど、なんだか一般企業と違う雰囲気を感じていて。
「採用選考ではどのような自己PRをすればいいんだろう。」
と漠然と不安に感じている方もいらっしゃると思います。
でも、大丈夫です!
大学事務職員でも一般企業の仕事でも、誰かの役に立つことをするという点は大きく変わりません。
大学職員の場合は「学生のため」という視点が重要です。
その点を念頭において自己PRを準備することで、
あなたの魅力を十分に伝えることが出来ると思います。
といっても、「なかなかイメージが付きにくい。」という方のために。
大学事務員として採用選考を行っていた私が、重視したい点のご紹介と、
ポイントを押さえた例文のご用意をしましたので事前準備の参考にしてください。
この記事を書いた人
大学を卒業後に店舗での販売員と営業をそれぞれ3年経験したあと、
未経験からの転職で私立大学の大学事務職員になり、現在は勤続11年目です。
大学事務職員としては、人事関連業務に約7年間従事し、
募集要項の検討から応募者の選考、その後内定者が着任するまでのすべての業務を担当していました。
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この記事の目次
【大学事務職員の自己PR】高評価を得る3つのポイント
採用選考の際におさえる重要な3つのポイントを紹介します
1. 最重要!とにかく「具体的なエピソード」で語る
大学事務職員になるための自己PRでは
「具体的なエピソード」で大学にどう貢献できるかを語ることが大切になります。
大学側が大学事務職員経験のない応募者のあなたに期待することは、
今までのどのような経験を積んできて、この大学でどのような貢献をしてくれるのかという点です。
たとえば、営業を経験している方が
と成果だけをアピールしても、大学での業務とは異なるため、
面接官としてはイマイチ大学職員としての活躍のイメージが沸きませんよね。
年間売り上げで社内トップの成績をおさめることができました。
営業で培ったこの経験を、就職課での企業訪問や入試課での高校訪問など、
学外の方々とのコミュニケーションの場で活かしていきたいと考えています。」
というように、具体的にどのような点を工夫してきたのか示したうえで、
自身の経験が大学職員としても活かせる。
という点を語ることで、面接官側も具体的な活躍イメージを持つことができます。
2. 応募先大学の独自の特徴や、力を入れていることに共感する
採用選考の際には必ずといっていいほど、応募先大学についての質問が投げかけられます。
どの大学も建学当初からの理念などをとても大切にしていますので、
理念や特徴についての下調べは必須です。
直近でプレスリリースはないか、ニュースで取り上げられたことがあるかどうかなども、
ニュースサイトや大学のホームページなどでチェックしておきます。
さまざまな経路で、あつめた情報を基に志望動機を準備しましょう。
次のように大学側の理念や特徴と絡めて、伝えることができるとベストですね。
○○を理念に掲げておられるこちらの大学の一員として、
ぜひ働いてみたいと感じました。」
大学事務職員への転職も一般企業への転職も同様ですが、
採用する側としては「なぜ、この大学を選んだのか?」という点は重要視されるポイントです。
大学のことをしっかり調べているうえ、
着任後のイメージを明確に描けていると面接官に思ってもらえるような、回答を準備しておきたいですね。
3.「なぜ、あえて大学職員になりたいのか」を伝える
数ある仕事の中で「なぜ、大学職員になりたいのか」についても
しっかりと掘り下げて考えるようにしましょう。
突然ですが、大学事務職員が共通して持っているものは、
何だと思いますか?
それは「学生のために」という想いです。
私自身、一般企業から大学職員に転職して11年が経過していますが、
他大学でつながりのある職員を含め、すべての大学職員がこの想いを持っています。
貢献の形はそれぞれ異なりますが、この「学生のために」という想いがとても大切になります。
逆に言えば、この想いが伝わらなければ何を言っても面接官には響かないですし、
大学職員として仕事を続けていくことは大変かもしれません。
採用されて大学職員になった後に、自身の経験やスキルで「学生のために」どのようなことができるのか、
一度考えてみてください。
「学生のために」が頭の片隅にあれば、自己PRの説得力に深みがでますよ。
>>ホワイト高年収な大学職員になりたい人が知っておくべきこと(ブラック職場に注意)
大学事務職員の自己PR例文(未経験者むけ)
「現在〇〇という会社で新規開拓営業をしています。
仕事ではお客さまの視点を常に意識し、きめ細やかなコミュニケーションからニーズの把握に努め、
年間売り上げで社内トップの成績をおさめることができました。
貴学は、人事担当者から見た大学イメージでも毎年上位に入っていることをこれまでもニュースで拝見しています。
企業訪問などで培った営業スキルを最大限活用し、
大学と企業とのパイプ役を担えるように貢献したいと考えています。
そして、学生の将来へ向けた選択肢を少しでも広げることで、
大学から社会に向けて旅立つ学生の後押しができるよう、
全力で取り組んでいきたいと思います。」
未経験者のNGな自己PR例文
「現在〇〇という会社で新規開拓営業をしています。
仕事では、お客さまとの信頼関係構築を意識し、
年間売り上げで社内トップの成績をおさめることができました。
私自身、貴学の卒業生であり、学生時代は多くの職員の方々にお世話になりました。
卒業後に積み上げてきた経験を母校に還元し、大学に恩返しをしたいという気持ちが強いです。
何事にも全力で取り組んでいきたいと思います。」
この例文のNGポイントは以下です。
- 大学にどのように貢献できるかが、具体的に示せていない。
- 「学生のために」という想いが伝わってこない。
- 卒業生であり「お世話になった」「恩返しがしたい」というのは、採用側としてはそれほどアピールにならない。
最後のNGポイントは、とくに卒業生の自己PRで本当に多く見られます。
「恩返しがしたい」という気持ちに嘘はないと思いますが、
面接官からすると「またこのパターンか」と思ってしまいます。
「なぜ、大学職員になりたいのか」という点で、
ありきたりな印象を与えてしまう可能性が高いんですよね。
恩返しがしたいからこの大学で働きたい、という流れの自己PRは使わない方が無難です。
>>ホワイト高年収な大学職員になりたい人が知っておくべきこと(ブラック職場に注意)
大学事務職員の自己PR例文(経験者・中途採用むけ)
「私は大学職員として約4年間、教務・学生支援業務に従事してきました。
日々の業務では学生達の成長を見届けることが最大の喜びであり、やりがいだと感じています。
特に貴学は学生と職員の距離が非常に近く、学生と一緒にさまざまなイベントの運営なども行われています。
私自身、学生とともに大学の新しい魅力を作りあげていくことに非常にやりがいを感じています。
これまでの学生対応経験を活かして、積極的にコミュニケーションをはかることで、
学生の大きな成長に繋げていくことを目指し、全力で取り組んでいきたいと思います。」
経験者・中途採用のNGな自己PR例文
「私は大学職員として約4年間勤務しており、
学生たちの成長を見届けることの喜びを強く感じています。
日々の業務では、チームワークを大切にすることを意識しています。
大学職員としての業務は、他部署だけでなく、
学生や教員との連携も必要となります。
これまでに培ったチームワークの精神を通じて、
円滑に業務が遂行できるよう全力で取り組んでいきたいと思います。」
この例文のNGポイントは以下です。
- 具体的にどのような経験を積み、即戦力としてどのように活躍できるかイメージできない。
- 応募先の大学でどのようなことに取り組みたいのかが、わからない。
応募先の大学でどんなことをしたいのかは、具体的に入れた方が面接官もイメージがしやすくなります。
ただし、経験者の場合は「以前(または現在)勤めていた大学でもできるのでは?」
とならないように、過去(または現在)勤めていた大学との違いを説明できるようにしておきましょう。
なぜこの大学であれば自身の夢や目標が叶えられると考えるのか、
面接官が納得するような、説明を準備したいですね。
事前準備をどれだけしたのかは、
面接官に熱量として伝わるのでしっかり事前準備をして面接に臨みましょう!
大学職員になるなら「ブラックな職場環境の大学」に転職しないように注意…!
これから働く人も、すでに働いている人も、
大学職員になるならブラックな職場にまちがえて転職しないよう注意してください。
ひとくちに「大学職員として働いています」といっても、
↓以下のように2種類の人がいるのが現実なんです。
- ブラックな職場で搾取されている大学職員(年収300万円…)
- 高年収ホワイトでワークライフバランス良く働ける大学職員(未経験でも年収450万円スタートなど)
ホワイトなイメージのある大学職員ですが、
残念ながらブラック企業に近い職場環境になっているところも少なくありません。
特に、年収面ではブラック大学とホワイト大学でかなり格差が大きいですね。
- 人気大学(何もしなくても毎年たくさんの学生が殺到する大学)
- 定員割れ大学(どれだけ広告を出しても学生が集まらない大学)
↑この2つでは、そこで働く職員の待遇に差が出るのはしかたがないことなのかもしれません。
大学といっても学生が負担する学費で運営されている組織ですからね。
当然、自分が働く職場として狙うべきは上の1. 人気大学の求人です。
>>実際の大学職員の求人を見てみる(無料アカウント登録で求人検索できます)
人気大学の求人だから無理…であきらめるのはもったいなすぎ
「人気大学」ときくと、ライバルが多くて自分には難しいかも…と尻込みしてしまう人もおられるかもしれませんが、もったいないです。
別に学生として入るわけではありませんから、
これまでの学歴や職歴に自信がない人であっても採用される可能性は普通にありますよ。
私自身が地方のFラン大出身で、
民間企業での経験ほぼゼロでややコミュ障な人間ですが、
いわゆる有名私立大で職員として普通に働いてます。
大学職員になれるならとりあえずどこでも…はNG!
「とりあえず大学職員になれるなら、実際に働く職場はどこでもいいや…」
↑気持ちはめっちゃわかるんですが、
こういう感じで求人を探すのって絶対にやめた方が良いです。
私も過去にやってしまった失敗なんですが、大学職員になることはできたとしても、
実際にはブラック企業で働いているのと同じ…みたいな状態になってしまう可能性が高いです。
私も最初に未経験採用された大学が完全にブラック職場で、地獄のような目にあいました。
(本当に人生になんのプラスもないムダな時間でした…)
ブラック職場で働く大学職員って本当に生き地獄です。
学生対応やらオープンキャンパスなどのイベント準備やら、
どこからどこまでが給料の対象なのかよくわからない業務を山ほど押し付けられて、
疲弊している大学職員ってものすごく多いんです。
私も今はブラック大学から別の大学の職員に転職し、
なんとか年収も職場環境も改善することができたんですが、
「同じ大学職員でも、職場によって働く環境ってこんなに違うんだ…」と衝撃を受けましたね。
有名国立大の職員などは「そこで働けていること自体がステータス」だったりしますが、
(「東大で職員として働いてます」とか自己紹介できたらそれだけで婚活とか成功しそうですね…)
それでもお給料は多いに越したことはないですよ。
大学職員は「どこで求人を探すか?」が決定的に重要
これから大学職員を目指す人は、
どういう職場で働くか?にはしっかりこだわってください。
具体的には、転職活動のスタートの段階(求人を探す段階)で、
ブラックな大学職員の求人を選択肢から排除することが大切です。
↓大学職員の求人を探すなら、以下のような大学職員の求人がたくさん登録されている転職サイトで探すようにしましょう。
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大学職員の求人、というだけで飛びつくのは危険すぎる
大学職員の求人って人気なんで、
ほとんどの人は「大学職員の募集が出てる!」というだけで応募候補にして飛びついてしまいます。
↑普通に考えて、これめっちゃ危険ですよね…。
くりかえしになりますが、大学職員と言ってもブラックな求人はたくさんあります。
ブラックな求人に気づけるようになるためには、
いろんな大学職員の求人を見てみて、
自分の中で比較対象をたくさん持っておくことが大切だと思いますよ。
こういう意味でも、転職サイトはガシガシ活用した方が良いです。
転職サイトに無料登録して、希望条件(年収や勤務地・大学規模など)を入力しておくと、
マッチする求人が出るたびにスマホに自動通知してもらえます。
「これだ!」と思える大学の求人が出てきたらブックマークしておきましょう。
日常的にこうやって求人情報をチェックするクセをつけておくと、
大学職員という職種の「平均年収や福利厚生の相場観」が自然とみにつきますし、
優良求人が出てきたときに見落としがなくなります。
(めっちゃいい求人出てる!って気づいて転職サイト見てみたらすでに募集終了…みたいなことってあるあるですよね。これめちゃくちゃもったいないです)
また、こうやっていろんな求人を見ていると、
「自分の職歴や学歴でも応募できる大学職員の求人って、意外に世の中にたくさんある」って気付けるのも大きいです。
これを知っておくと「どうしても今の状況がつらくなったら転職もある」という選択肢を持つことができるんですね。
いい意味で逃げ道(選択肢)を確保できるという感じです。
転職サイトは無料で、情報リサーチに便利なので活用しましょう。
特に、大学職員の求人を探している人は、
↓こちらの無料サイトは絶対使った方が良いですよ。
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