- 国立大学職員の平均年収はいくら?
- 私立大学の職員と比較してどう?
- 大学職員の仕事は年収と見合った仕事と言える?
この記事では、大学職員への転職を目指す方向けに、この仕事の平均年収の実態について解説します。
結論から先にいうと、大学職員を目指すなら私立大学の職員を目指す方が高い年収を得られます。
大学職員は私立・国立を問わず、いったん採用されればよほどのことがない限り職を失うことはありません。
安定性ではほぼ同じと言えますから、どうせなら高い年収をもらいたいですよね。
少しでもたくさんのお金を稼げるようになりたい!という方は、私立大学職員への転職を目指しましょう。
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この記事の目次
国立大学で働く大学職員の平均年収は580万円
文部科学省が公表している統計によると、国立大学職員の平均年収は580万円です(平成30年)
国立大学はいうまでもなく東大、京大などの「名門」といわれる大学ばかりです。
国立大学が、日本の教育・研究に対して多大な貢献をしているのはまちがいありません。
その一方で、そこで働く職員が高い年収を得られているのか?というと、必ずしもそうではないのです。
年収が低い、高いという基準は人それぞれ異なりますが、あくまでも私立大学職員の平均年収と比較すると国立大学職員の平均年収は低いということですね。
私立大学の大学職員の平均年収は700万円
私立大学職員の年収はいくらぐらいなのでしょうか。
大手転職サイトの求人データを参考にすると、私立大学職員の年収は700万円程度が平均です。
国立大学職員の平均年収は上で見たように580万円ですから、月給にすると10万円以上の開きがあります。
国立大学職員の給料は、私立大学の職員と比べると「見劣りする」といわざるを得ないでしょう。
ただし、私立大学の場合は、どの大学で働くか?によって年収に開きがあることも覚えていてください。
同じ勤務年数でも、A大学では1000万もらう職員もいれば、B大学では600万といったケースもあるということですね。
とはいえ、私立大学職員は下限値でも600万円程度の年収を稼げることが多いです。
同じ大学職員であったとしても、国立大学と私立大学では年収に開きがあるのが実情と言えるでしょう。
国立大学職員と私立大学職員ならどちらがおすすめ?
実際に働く上でどちらがおすすめか?というと、やはり私立大学の方がおすすめです。
キャリアスタート時点の年収が高いことはもちろんですが、定期昇給や昇格等も手厚い求人が多いです。
この点は国立大学でもある程度は共通ですが、昇給額等は、私立大学と比べると開きがあります。
つまり、私立大学は自分の頑張り次第で出世していける幅が大きいということですね。
これは働いていく上でのモチベーションを維持する上でも重要なことです。
実際、私自身も私立大学で働いていて、「この人みたいになりたい」と思えるような先輩職員がたくさんいます。
自分の未来像となるような大学職員歴の長い職員が職場に必ずいるため、将来的なイメージもしやすいです。
ちなみに、国立大学では組織的な文科省からの天下りが根強く残っている等、まだまだ問題点があるのも事実です。
>>ホワイト高年収な大学職員になりたい人が知っておくべきこと(ブラック職場に注意)
国立大学職員のメリット・デメリットまとめ
国立大学職員として働くことのメリット・デメリットについてまとめます。
↓まず、国立大学職員として働く場合には、以下のようなメリットが挙げられます。
国立大学職員として働くメリット
- クビになる可能性がほぼない
- 年功序列で安定した年収が期待できる
- ライフワークバランスが整っている
良くも悪くも「安定していること(役職や年収面で)」が国立大学ならではのメリットと言えますね。
↓その一方で、国立大学職員として働くことには、以下のようなデメリットがあります。
国立大学職員で働くデメリット
- 私立大学と比べると年収が低い
- お役所的な仕事が多い
- 大学数が少ないため転職するチャンスが少ない(86大学)
私立大学と比較すると、国立大学は平均年収が低いです。
また、私立大学が全国に788校あるのに対して、国立大学はたった86校しかありませんから、就職活動が激戦になってしまうのもデメリットと言えます。
年収が低い分、国立大学には転職しやすいの?
国立大学は私立大学に比べて年収が低くなりますが、その分だけ採用されやすいというわけでは全くありません。
国立大学には「安定」を求めて就職希望する人が殺到しますから、採用は「超激戦」となっているのが実情です。
正確なデータはないので感覚地になりますが、就職倍率でいえば数百倍という感じだと思います。
最近は「大学職員」というカテゴリーの職種そのものが人気になっていることも原因として考えられますね。
また、2004年に国立大学が法人化されたことにより、国立大学の自主性が問われる時代となりました。
言い換えると、各国立大学は国から巣立ちしたといえます。
つまり、国立大学であったとしても、国に頼ることなく、自立することが求められているため、採用に力を入れざるおえないというわけです。
私立大学職員のメリット・デメリット
↓私立大学職員のメリットとデメリットについてもまとめておきます。
私立大学職員のメリット
- 年収が高い
- 大学数が多いため、転職できるチャンスが高い(788校)
- 頑張り次第で高い役職につける人事制度になっている
- 年間休日数が多い
なお、国立大学職員に比べると、転職できるチャンスが多いのは事実ですが、小規模の地方大学の採用であっても、遠方からの応募者が集まったりしますので甘くみてはいけません。
私立大学職員は年間休日数が多いですが、オープンキャンパスへの対応が必要な部署となった場合には、土日出勤となるケースも考えられます(振替で休日はもらえます)
↓一方で、私立大学職員を選ぶデメリットとしては、以下のようなことが挙げられます。
私立大学職員のデメリット
- 契約職員と専任職員の年収に開きがある
- 契約職員の場合、専任職員に昇格できない可能性がある
- 大学によってはアナログな仕事が根強く残っている
私立大学は契約職員と専任職員とで年収の格差がかなりありますので、雇用形態については応募時にしっかりと確認しておく必要があります。
契約職員の募集の方が、圧倒的に内定をもらえる可能性が高いですが、そこから専任職員(正社員)に昇級するのはかなり大変です。
可能であれば、最初から専任職員として採用されるのが望ましいでしょう。
大学職員になるなら「ブラックな職場環境の大学」に転職しないように注意…!
これから働く人も、すでに働いている人も、
大学職員になるならブラックな職場にまちがえて転職しないよう注意してください。
ひとくちに「大学職員として働いています」といっても、
↓以下のように2種類の人がいるのが現実なんです。
- ブラックな職場で搾取されている大学職員(年収300万円…)
- 高年収ホワイトでワークライフバランス良く働ける大学職員(未経験でも年収450万円スタートなど)
ホワイトなイメージのある大学職員ですが、
残念ながらブラック企業に近い職場環境になっているところも少なくありません。
特に、年収面ではブラック大学とホワイト大学でかなり格差が大きいですね。
- 人気大学(何もしなくても毎年たくさんの学生が殺到する大学)
- 定員割れ大学(どれだけ広告を出しても学生が集まらない大学)
↑この2つでは、そこで働く職員の待遇に差が出るのはしかたがないことなのかもしれません。
大学といっても学生が負担する学費で運営されている組織ですからね。
当然、自分が働く職場として狙うべきは上の1. 人気大学の求人です。
>>実際の大学職員の求人を見てみる(無料アカウント登録で求人検索できます)
人気大学の求人だから無理…であきらめるのはもったいなすぎ
「人気大学」ときくと、ライバルが多くて自分には難しいかも…と尻込みしてしまう人もおられるかもしれませんが、もったいないです。
別に学生として入るわけではありませんから、
これまでの学歴や職歴に自信がない人であっても採用される可能性は普通にありますよ。
私自身が地方のFラン大出身で、
民間企業での経験ほぼゼロでややコミュ障な人間ですが、
いわゆる有名私立大で職員として普通に働いてます。
大学職員になれるならとりあえずどこでも…はNG!
「とりあえず大学職員になれるなら、実際に働く職場はどこでもいいや…」
↑気持ちはめっちゃわかるんですが、
こういう感じで求人を探すのって絶対にやめた方が良いです。
私も過去にやってしまった失敗なんですが、大学職員になることはできたとしても、
実際にはブラック企業で働いているのと同じ…みたいな状態になってしまう可能性が高いです。
私も最初に未経験採用された大学が完全にブラック職場で、地獄のような目にあいました。
(本当に人生になんのプラスもないムダな時間でした…)
ブラック職場で働く大学職員って本当に生き地獄です。
学生対応やらオープンキャンパスなどのイベント準備やら、
どこからどこまでが給料の対象なのかよくわからない業務を山ほど押し付けられて、
疲弊している大学職員ってものすごく多いんです。
私も今はブラック大学から別の大学の職員に転職し、
なんとか年収も職場環境も改善することができたんですが、
「同じ大学職員でも、職場によって働く環境ってこんなに違うんだ…」と衝撃を受けましたね。
有名国立大の職員などは「そこで働けていること自体がステータス」だったりしますが、
(「東大で職員として働いてます」とか自己紹介できたらそれだけで婚活とか成功しそうですね…)
それでもお給料は多いに越したことはないですよ。
大学職員は「どこで求人を探すか?」が決定的に重要
これから大学職員を目指す人は、
どういう職場で働くか?にはしっかりこだわってください。
具体的には、転職活動のスタートの段階(求人を探す段階)で、
ブラックな大学職員の求人を選択肢から排除することが大切です。
↓大学職員の求人を探すなら、以下のような大学職員の求人がたくさん登録されている転職サイトで探すようにしましょう。
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大学職員の求人、というだけで飛びつくのは危険すぎる
大学職員の求人って人気なんで、
ほとんどの人は「大学職員の募集が出てる!」というだけで応募候補にして飛びついてしまいます。
↑普通に考えて、これめっちゃ危険ですよね…。
くりかえしになりますが、大学職員と言ってもブラックな求人はたくさんあります。
ブラックな求人に気づけるようになるためには、
いろんな大学職員の求人を見てみて、
自分の中で比較対象をたくさん持っておくことが大切だと思いますよ。
こういう意味でも、転職サイトはガシガシ活用した方が良いです。
転職サイトに無料登録して、希望条件(年収や勤務地・大学規模など)を入力しておくと、
マッチする求人が出るたびにスマホに自動通知してもらえます。
「これだ!」と思える大学の求人が出てきたらブックマークしておきましょう。
日常的にこうやって求人情報をチェックするクセをつけておくと、
大学職員という職種の「平均年収や福利厚生の相場観」が自然とみにつきますし、
優良求人が出てきたときに見落としがなくなります。
(めっちゃいい求人出てる!って気づいて転職サイト見てみたらすでに募集終了…みたいなことってあるあるですよね。これめちゃくちゃもったいないです)
また、こうやっていろんな求人を見ていると、
「自分の職歴や学歴でも応募できる大学職員の求人って、意外に世の中にたくさんある」って気付けるのも大きいです。
これを知っておくと「どうしても今の状況がつらくなったら転職もある」という選択肢を持つことができるんですね。
いい意味で逃げ道(選択肢)を確保できるという感じです。
転職サイトは無料で、情報リサーチに便利なので活用しましょう。
特に、大学職員の求人を探している人は、
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