- 大学職員の転職倍率はどのぐらい?
- 未経験でも採用される可能性はある?
- 新卒と中途採用で難易度は違う?
大学職員は人気職種なだけに「どのぐらいの確率で採用されるものなのか?」は気になるポイントですよね。
この記事では、大学職員の転職倍率(応募者に対する採用者の割合)について解説します。
大学職員の転職倍率は高い?低い?

(大学職員の転職倍率は高い?低い?)
大学職員の転職倍率は、「一般的な事務職と比べるとかなり高い」と考えておく必要があります。
実際の大学職員の求人を見ると、採用人数は「若干名」という表現になっているケースがほとんどですよね。
これは、具体的な人数でいえば「1名〜3名」です。
私自身が大学職員として働いている中で見た限りでは、一度の採用では100名以上の応募者が来るのが通常です。
そのため、転職倍率で考えれば1%〜3%程度の倍率になりますね。
仮に地方大学であったとしても、少なくとも応募者は100名以上は必ずいると思って挑戦する必要があります。
(応募者の中には、引越しを見越した遠方からの応募者もいます)
ただし、日本全国でみれば大学は約800校もあります。
大学職員は、一般的な事務職と比べるとややきびしいことは間違い無いのですが、実務未経験者であっても採用される可能性は十分にありますよ。
大学職員は新卒でも採用される?
結論から言うと、新卒でも大学職員に採用される可能性はあります。
第二新卒も基本的に同じ枠での採用になりますね。
参考までにですが、私が勤めている大学では、新卒を採用する年もあれば、転職組だけの採用の年もあり、その時々のタイミング次第といった感じです。
各大学の応募条件を確認すると、新卒も対象になっているケースはむしろ多いでしょう。
ただし、こうした扱いは大学によってまちまちで、大学側の中長期的な人事戦略によって異なると思ってください。
中には、「社会人◯年以上の経験」といった条件が応募条件に入っていることもあります。
この場合は当然ながら新卒者には応募資格がありません。
志望する大学が新卒採用をやっていない場合にはがっかりされるかもしれませんが、これについては大学側の事情で決まることなので、割り切るしかありません。
なお、毎年定期的に新卒採用をしている大学もあります。
求人情報を細かくチェックして、大学の傾向をつかんでおきましょう。
せまき門でも大丈夫!大学職員に中途採用で転職するためのポイント
上でも見たように、大学職員の転職倍率は、一般的な事務職と比べると高いです。
「転職倍率が高い」となると、「実務未経験の自分には無理かも…」と感じて人もいらっしゃるかもしれませんが、決してあきらめる必要はありません。
大学職員に転職するためのポイントさえつかめれば、ライバルに差をつけることは十分に可能です。
私自身、特別優秀な人間ではありませんし、有名大学を卒業しているわけでは無いですが、未経験で私立大学の大学職員に転職することができました。
以下では、未経験で大学職員に転職する方向けに、採用につながるポイントを具体的に紹介します。
採用試験でポイントを稼ぐには
一般企業の中途採用等とは違って、 大学職員の採用試験には、筆記試験やマーク式の試験を受ける場合がほとんどです。
大抵は書類選考の通過後に、採用試験があります。
大学職員選考では、面接ができる人数にかぎりがあるため、面接前にふるいをかける必要があり、採用試験の結果が1つのポイントになります。
いくら面接に自信があっても、面接までたどり着かなかければ意味がありません。
大学側は、応募者の基本的学力をはかり、その結果次第によって、面接時の面接官の見方も変わりますので、SPIや時事問題、小論文等が主な試験内容ですので、前もって対策しておくことをおすすめします。
基本的学力を向上させることで、他のライバルよりも道が開けることは間違いないということです。
非正規から専任職員を目指す
専任の大学職員となると、とてつもなく高い倍率を勝ち残る必要がありますが、大学職員になる手段はそれだけではありません。
「非正規採用枠」を狙って大学職員を目指す方法があることを覚えていてください。
非正規とは、契約職員や嘱託職員、派遣職員等を指します。
非正規の雇用形態や大学にもよりますが、倍率は10~30倍程度が平均でしょう。
実際に、派遣職員や契約職員等の非正規として入職してからの働きぶりが評価され、昇格して専任職員になったケースもあります。
つまり、この大学には必要な存在だと認識されることを目標に、「働きぶり」で勝負するということです。
某有名大学では、すべて契約職員スタートといった大学もあるぐらいです。
専任職員になるには、外部からの応募者と同じ土俵に立って選考を受けるケースもあれば、大学内の昇格システムで選考するケースもあります。
中には、タイミングがあえば、面接なしで専任職員にならないか等と声がかかることもあるため、非正規は非正規なりにチャンスがあるということです。
転職エージェントを活用する
大学職員になる最大の近道は、転職エージェントを活用することです。
もちろん、転職サイトや大学ホームページで求人のチェックは可能ですが、転職エージェントには、転職エージェントならではのメリットがあります。
まず、転職エージェントでは、大学職員の非公開求人が出ます。
いくら転職サイト等をチェックしたところで、見つけることができない求人があるということです。
また、大学と転職エージェントに太いパイプがあり、同じ転職の土俵でも転職エージェントからの紹介というだけであなたの価値が上がることもある等、有利に働くこともあります。
長年の大学との関係性から、各大学の採用傾向、書類選考対策や面接対策等のフォロー体制が充実しているため、事前準備の段階でライバルから一歩リードできるということです。
ちなみに、内定を得た場合には、あなたに代わって年収交渉もしてくれますので、ありがたい存在といえます。